梅雨の時期に、真夏の厳しい暑い日が続いています。
気を付けなければならないのが熱中症。実は梅雨のこの時期が、1年間で最も熱中症患者が多くなると、医師は警鐘を鳴らします。
カギを握るのが「ヒートショックプロテイン」です。

齊尾和之 記者
「刺すような日差しと足元の砂から立ち上る熱気。きょうの鳥取砂丘は身の危険を感じるほどの暑さです」

6日の鳥取県鳥取市では午前中から気温がぐんぐん上がり、35度を超える猛暑日となりました。
鳥取砂丘では、暑さに顔をゆがめる観光客の姿も見られました。

大阪からの観光客
「砂の上、独特の暑さだというのは感じますね。蒸し風呂みたいな、もう本当に無理です」

この暑さで注意が必要なのが熱中症です。
実は8月よりも、梅雨の今の時期の方が、圧倒的に熱中症患者が多いのだと言います。

松江赤十字病院 救急部 田邊翔太 部長
「令和4年もその前の年も前の年も、だいたい救急搬送件数の傾向として、6月末から7月のはじめくらいが熱中症による救急搬送件数が一番多くなるんですね」

消防庁がまとめた2022年の全国の熱中症による救急搬送人員のデータを見ると、週ごとの熱中症の搬送件数は、6月末から7月の初めにかけての1週間が1万4000人以上と飛び抜けて多く、次に多い8月の週に比べて約2倍の人数となっています。

なぜ8月よりも、今の時期の方が熱中症の搬送件数が多くなるのでしょうか?