有力テナント誘致で集客力向上を図ろうと120社に出店を打診したものの、商圏の小ささなどを理由に難航し今後の経営改善は見込めないと営業継続を断念したとしています。

街の顔でもあるデパートがなくなる松江市は。

松江市・上定昭仁 市長
「(子どもの頃)お子様ランチを食べに行ってましたしね。家族で出かける時に一畑百貨店と、松江の顔たるJR松江駅前をですね、いかに発展させて行くかということを改めて考え始めなきゃいけない」

市長は速やかに対策チームを発足させ従業員らの不安払しょくや国・県と連携して対応して行く窓口とする考えを示しました。

唯一のデパートがなくなる島根県は。

島根県 丸山達也 知事
「(百貨店に)販路を確保して頂いていた様々な個別の商品なりブランドなり販路ということをきちんと確保して、今回のこの閉店という影響が最小限で収まるように我々として対応していく」

従業員118人は一部を除いて2024年1月末で解雇となります。店では今後勤務地などの希望を聞き取り、グループ他社への再就職や、行政支援を受けながら再就職支援活動を行うとしています。

一畑百貨店の川内孝治社長は「従業員の再就職まできっちりやっていかなくてはいけない。今回の閉店決定については断腸の思いです」とコメントしました。

また、デパートと立体駐車場の建物や土地は親会社の一畑電気鉄道が中心となって再活用の検討を進めることになります。