10人に1人は「産後うつ」

代表の1人、宮田樹里さんは以前、米子市内の産婦人科に11年間在籍した助産師です。

「はぐはぐ」には助産師2人と保育士が常駐していて、安心して子どもをあずけて休むことができます。

産前産後ケアハウスはぐはぐ 宮田樹里さん
「産後うつという方が多いとは思いますが、子育ての不安が強い方がたくさんおられるので、そういう方が使われると良いかと思います」

国立成育医療研究センターの調査(2014年1月1日~2016年12月31日)によりますと、妊娠中から産後1年のうちに死亡した女性の死因で最も多いのが自殺です。

10人に1人は「気分が落ち込む」「自分を責めてしまう」「食欲がなくなる」「眠れない」などの症状が現れる「産後うつ」を発症し、これが大きく関わっていると言われています。

利用者は
「産後の心も体も不安定な時期を、赤ちゃんの泣き声とともに2人きりで過ごすのは、とてもしんどかったです」

さらにコロナ禍で交流の機会が減り、親が感じる孤独感は増大。「産後うつ」を防ぐケア施設の重要性は高まっていますが…

産前産後ケアハウスはぐはぐ 宮田樹里さん
「市町村の産後ケアを使いたい時にはやはり審査があります。周りに手伝ってくれる方がいないとか、身体的精神的に辛いなっていうお母さんが利用基準になります」