「性欲」でこの問題をアプローチすると、見誤る
今西洋介 医師
「加害者本人は、ひどい場合「子どもへの性教育だ」というようなことを言ったりします。加害者は認知が歪んでいます。認知の歪みや支配欲というのが、小児性犯罪の根源であると考えられます。ですから、性欲でこの問題をアプローチすると色々見誤るんです。その辺りを理解した上で、加害者支援の治療プログラムも必要かと思います」
こうしたなか山陰では去年、教員と保育士による性犯罪が、立て続けに明らかになりました。

島根県では、勤務先の小学校で、着替えで使う教室にスマートフォンを置き、女子児童の着替えを盗撮したなどとして、元小学校教諭が逮捕。
同じく島根県では、保育施設や通園バスなどで複数の女児たちの体を触ったりした疑いなどで、元保育士の男が逮捕されました。
子どもたちへの性教育の方法に悩んでいる親も多い中、いつ頃から、どんな性教育を始めたら良いのでしょうか。
小児科医・新生児科医 今西洋介さん
「ユニセフは5歳から包括的性教育を始めなさいと世界的に指導しているので、プライベートゾーンを人に見せてはいけない、触らせてはいけないということを教えたり、性教育が学べる絵本を一緒に読んだりというのを小さい頃から行うのも重要だと思います」