12日は広い範囲で黄砂が確認され、空がかすむなどしました。影響はあすまで続く見込みで警戒が必要です。
こうした中、この時期、黄砂などでおきる「花粉爆発」にも注意が必要です。
12日、広い範囲で観測された黄砂。山陰でも物が肉眼で見通せる距離「視程」が松江市で5キロメートルになるなど各地で影響がでました。
気象台によりますと、黄砂は13日も予想されていて、車や洗濯物への付着や交通障害などへの注意を呼び掛けています。
そして、呼吸器系の健康被害も心配される黄砂ですが、花粉の季節はさらに注意が必要です。
武本クリニック 武本祐院長
「黄砂の粒子が花粉にあたることによって、花粉がはじけてしまう」
黄砂の粒子が花粉の粒子に接触し、花粉の粒子が砕けるなどする「花粉爆発」。
これにより、呼吸器系の疾患が悪化する恐れがあるといいます。
武本クリニック 武本祐院長
「(花粉の粒子が)細かくなるので、人の体の中に侵入しやすくなる。花粉症などのアレルギー疾患や、気管支ぜんそくなどの呼吸器系の疾患が悪化する可能性が以前から指摘されている」
こちらのクリニックでもこの時期、呼吸器系の疾患で来院する人が増えているといいます。
武本クリニック 武本祐院長
「症状が強くなるとなかなか治るのにも時間がかかるので、可能な限り症状の出はじめに、アレルギーや呼吸器系の疾患が診られる病院に通院されると早く治りやすいのではないかと思う」
マスク着用や、手洗い、うがいなどの基本的な対策に加え、症状が出たらすぐに病院に行くことが大切だということです。