この夏の供用開始を目指し工事が進められているJR米子駅の新たな駅ビルや南北自由通路。12日、その供用開始日が発表されました。
分断されていた南北の一体化。南側のエリアからは期待の一方である不安の声が…。
キャスター 木嶋雄大
「きょうのJR米子駅。まだカバーで覆われて工事が進められていますが、その供用開始日が発表されました」
米子市 伊木隆司市長
「令和5年7月29日をもって開通させていただくことに決まりましたのでお伝えをいたします」
12日、鳥取県米子市の米子市役所で行われた市とJR西日本などの合同会見。
JR米子駅の新駅舎と新駅ビル、そして駅の南北をつなぐ自由通路・通称「がいなロード」の供用開始日が、7月29日と発表されました。
新駅ビルの名前は「シャミネ米子」。
2階建てで、土産店やコンビニ、飲食店など6店舗が入ります。また、自由通路からは、駅ビルや改札口に入れるようになっています。
今回、「がいなロード」ができることで、線路で分断された北側の市中心部と南側の住宅街が結ばれます。
大きく迂回することなくアクセスできるようになり利便性が高まります。
キャスター 木嶋雄大
「南北自由通路の開通で南側エリアにも人の動きが生まれ、賑わいができるのではと期待する声もあります」
駅南側のエリアにある生花店では…。
ワンセンス 地頭曜子さん
「やっぱり交通量は増えますので、その分はお客様が来店してくださるんではなかろうかと楽しみにはさせてもらってます」
しかし一方で、こんな懸念があるといいます。
ワンセンス 地頭曜子さん
「道自体に街灯がないので、(暗くなると)自転車に乗られている高校生はちょっと怖いんじゃないかなと思ったりします。高校もこの辺にありますので」
南側エリアに少ないという街灯。夜になると暗くなるため、夜道を照らす街灯が増えてほしいと話します。
さらに…。
キャスター 木嶋雄大
「米子駅の南側からまっすぐ伸びる道ですが、突き当りの交差点には信号機はありません。そして、一時停止の表記はあるんですが、止まらない人も多く、事故が増えるのではという不安の声も聞こえました」
ワンセンス 地頭曜子さん
「(店の)前の道の(制限速度は)40キロですけど、結構早く走っている方も見受けられますので。信つかないかなとか言って、店内で話をしたりはしております」
人通りが増えることでの交通安全面での懸念。
こうした声に市長は…。
米子市 伊木隆司市長
「交通量が増える、あるいは歩行者の数が増えるということは当然想定をしておりますので、警察と話をしながら、必要な信号機とか安全策については協議をしながら進めていきたいと思っております」
にぎわい創出、利便性の向上とともに、今後、周辺の安全対策も求めらます。