米子鬼太郎空港に韓国からの国際便・エアソウルが3年半ぶりに帰ってきました。今回はチャーター便ですが、インバウンド客、そしてアウトバウンド客待望の定期便復活への試金石となるか。このツアー成功がカギとなります。


10日の松江市。堀川遊覧船を楽しんでいたのは9日、3年半ぶりに韓国から到着したチャーター便の観光客です。

客は
「きれいですー!」
「頭に浮かんだのはベニス、リトルベニスかな。気持ちいですね、楽で。ここで眠たくなった。」

船頭は
「インバウンドで来られてね、韓国だけでなく台湾とか色々いらっしゃって、良いですね。」

9日午後。米子鬼太郎空港に韓国・ソウルからの国際チャーター便が降り立ちました。

記者 土江 諒
「ミントグリーンのエアソウル帰ってきましたー!この光景久しぶりですねー!」

4月28日までの間に9往復・8ツアーが予定されていて、水木しげるロードや鳥取砂丘、松江城など山陰の代表的な観光地を6つのグループに分かれて巡ります。

客は
「いろんなところを回るので風景や景色を楽しみたい。」

9日の初便は搭乗率99%とほぼ満席。8ツアー全体の予約率は8割と、韓国の山陰に対する期待の高さが伺えます。

(客は
「鳥取県は(韓国の)皆さんにとても知られている地域なので、できれば定期便が復活したほうが良いと思う。」
「また定期便ができて欲しい。」

客も、そして鳥取県も待ち望んでいるのが定期便の復活です。

鳥取県観光交流局 矢吹隆 副局長
「(今回の)チャーター便を大成功させて、1日でもはやく定期便に繋げたい。」

日韓関係の悪化、新型コロナと続き、2019年10月から定期便は運休していますが、今回の予約率、そして満足度がカギとなります。

境港市 伊達憲太郎 市長
「満足度じゃないですか、やっぱり。地方は地方で自然豊かなところも、アクティビティなところも強みですんで、そこをしっかりアピールしていきたい。」

ただ、忘れてはならないのが"アウトバウンド"の韓国熱の醸成です。

鳥取県観光交流局 矢吹隆 副局長
「今後はアウトバウンド、鳥取県民、山陰含めて皆でこの韓国路線を盛り上げてインバウンドもアウトバウンドも成功させ、定期便に繋げたい。」

アフターコロナに向け、悲願の定期便復活へ高まる期待。今後鳥取県は学校や企業における韓国との交流事業も仕掛けていきたいとしています。