進学シーズン、学校用品にも物価高の影響がある中、島根県松江市では、リユース商品で家計を応援しようという女性が奮闘しています。
うさや 外谷裕恵代表
「これも本当に中古なんですよ。6500円。(定価だと)3万前後」
「これはほとんど履いてなくて3300円」
松江市にある学校用品リユースショップ「うさや」。
店内には市内の中学高校の制服を中心に、ランドセルや上履きなどあらゆる学校用品が安価で販売されています。
うさや 外谷裕恵代表
「(子どもが)中学校に進学するにあたって、制服や学用品を揃えると結構な金額になった」
代表の外谷裕恵さん。
外谷さんによると、原材料の高騰で制服の価格も年々上がっているといいます。
こうした中、家計の応援やSDGsを目的に、去年4月から学校用品の買取・販売を始めました。
うさや 外谷裕恵代表
「(客からは)必要な方にバトンタッチしてもらえるならすごくうれしいですと言われる。3年生でもうすぐ卒業なのに急に身長が伸びて着られなくなったので買う人もよくいらっしゃる」
一方、制服のリユース販売を巡っては、本来の利用目的以外で悪用されるケースがあり、売る側が躊躇するといったことがありました。
こうしたことを防ぐため外谷さんがとった行動は…。
うさや 外谷裕恵代表
「(店舗)案内自体を各学校から保護者の手に渡るようにしてもらうことで、子どもがいる保護者の手にしか届かない」
市内の小中高、約70校へ案内チラシを配布。保護者の手に直接渡るようお願いして回ったのです。
購入するにはチラシにあるQRコードから会員登録する仕組み。これで売る側も安心という訳です。
うさやでは、状態によって5段階に分類していて、使用感の少ないAランクは定価の半額程度で販売しています。裾上げや丈詰めなど別途料金はかかりますが、定価を考えるとやはりお得。
さらに今の卒業シーズンは買取でも家計を応援したいとしています。
うさや 外谷裕恵代表
「しっかり状態に合わせて査定を行うことによって、買取金額で家計の応援になるかと思っている」
ただ、新品が欲しいというのも子ども心。
節約できるところそうでないところ。よく親子で話し合って決めたいものです。