26日、鳥取県岩美町の海岸で、死んだダイオウイカが漂着しているのが見つかりました。

岩美町では1月にも、別の海岸でダイオウイカが発見されるなど、漂着が相次いでいます。一体なぜなのでしょうか?

齊尾和之 記者

「鳥取県岩美町の海岸です。今回ダイオウイカが漂着したのは、あちらに見える岩場だということです」

ダイオウイカは26日、岩美町陸上(くがみ)の海岸で、巡回中の鳥取海上保安署の職員が発見しました。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 小矢野悠造 学芸員

「たぶん漂着した時点で死んで、ボロボロだったと思います」


見つかったのはメスのダイオウイカで、胴体の部分が1.3メートル、重さがおよそ63キロ。足の大部分はちぎれていて、損傷が激しかったといいます。

1月には岩美町内の別の海岸や、隣の兵庫県香美町でもダイオウイカが見つかるなど、日本海側で漂着が相次いでいます。

本来、太平洋側の温かい水域に生息するダイオウイカですが、要因の一つと考えられるのが、鳥取県の日本海にも流れ込む「対馬暖流」です。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 小矢野悠造 学芸員

「年によって暖流がうねったり、方向が少し変わったりしていくんですね。そういう流れもあって、漂着のしやすさも変わってくると思います」

年によって変化するという対馬暖流。もしかしたら鳥取で、更なるダイオウイカの漂着があるかもしれません。