政府は、3月13日から、マスクの着用は原則「屋内・屋外問わず個人の判断に委ねる」と発表しました。
これに対し、会話を楽しむアミューズメント施設や飲食店からは、歓迎や不安など様々な声が聞かれます。


キャスター 小崎純佳
「ビリヤードや卓球などが楽しめるこちらの施設。新型コロナの感染予防対策協賛店に指定されていて、このようにマスクの着用が求められています」

鳥取県米子市内にあるアミューズメント施設「米子マンガミュージアム×スペースクリエイト自遊空間」。現在は、入店時にマスク着用を呼びかけるなどしています。

マスク着用が「個人判断」となることについて、施設の特性上から歓迎する一方、感染拡大の不安がぬぐえないと担当者は話します。

ジョイアーバン 岩井一郎さん
「このフロア、皆さんにワイワイ楽しんでいただけるスペース空間を作っているので、基本的にはマスクを外してにぎやかに楽しく会話をしながら楽しんで欲しいが、(クラスターの)リスクをどう考えていくかってとこが悩みどころ」

卓球にダーツ、ビリヤード…、マスク無しで会話しながら思いっきり楽しんで欲しい。しかし、やはり「クラスター」という言葉が脳裏をかすめます。

この施設を運営する会社は、他にもジムや入浴施設などを運営していて、具体的な運用についてはこれから検討していくということですが、施設全体でルールを統一する方針です。

ジョイアーバン 岩井一郎さん
「(お客さまが)不安に思われないように、我々も空気清浄機等増やしながらきちっと換気の問題であるとかしっかりとしていきながら、お客様に安心安全で楽しんでいただける施設を作る」

一方、飲食店では…。

パパ厨房 細木育郎オーナー
「現状としてマスクを外して入店されるお客様はゼロですね」

松江市で人気の中華料理店。
現在、入り口にはマスク着用の張り紙をしていますが、今後については
政府や行政の決定に従う考えです。

パパ厨房 細木育郎オーナー
「自発的に(マスク着用の張り紙)外してしまうことはせずに、政府が(マスク緩和の)実施期日を出していますので、その期日が過ぎれば貼り紙も外すようになるかと思う」

しかし、従業員のマスク着用については、客の心情を尊重したいと話します。

パパ厨房 細木育郎オーナー
「飲食施設はお客様の感情を大事にしないといけないので、しばらく客が自由にマスクを外して入店していただける状況が出来上がったら、従業員のマスクも外して良いのかなと」

一方、鳥取県の新型コロナ安全安心対策認証店の飲食店「炉端かば米子角盤町店」。

かばはうすホールディングス 永田光本部長
「鳥取県・島根県の独自のガイドラインがありますので、そこらへんがどういう風に変わっていくのかによっての対応かなって思っています」

認証店のため、県独自のガイドラインに沿って感染対策に取り組んでいます。このため、県の方針が示されない限り、現状ではマスク着用についての判断は難しいということです。

かばはうすホールディングス 永田光本部長
「うちとしては飲食店ですので、飲食するときは当然外されるんですけど、トイレに行かれるとか、外に出られるまでの間とか、そういうところが緩和されていくのかなと思っています。政府の方針もあると思うんですけど、各県の方針もあったりするので、そこに従いながら」

鳥取県、そして同じく認証店制度がある島根県によりますと、現時点では両県ともガイドラインの改定は未定で、今後検討していくということです。