先週の大雪から一転、立春を過ぎ6日は春らしい穏やかな日差しの1日になりました。一方で、大雪被害で孤立した集落にもやっと日常の生活が戻りつつあるようです。
松江で11.7度など、各地3月上旬並みの春らしい1日となった6日、平野部では道路脇に少々の雪が残る程度ですが、大雪被害で孤立していた集落を訪ねると。
記者 日野彰紀
「雪が積もった木が倒れたのがこの辺り、この先の集落が孤立しました。日が当たらないため、まだ路面に雪も残ります。」
幹を裂いたように生々しく残る倒木の跡、智頭町倉谷の集落は1月28日からの大雪で倒木のため孤立状態となりました。倒木が撤去され一度孤立が解消されたのも束の間、翌日に再び倒木により孤立するなど混乱が続きました。
6日の倉谷集落、道路こそ除雪で通れるようになっているものの、家の屋根の上も、庭も、まだまだ分厚く雪が残っています。
孤立となった日の夜は停電で灯りも消え真っ暗に、食料やストーブはあったものの…
智頭町倉谷に住む 綾木洋子さん
「私が一番不安だったのは携帯が使えなかったことです。全然、何にも分らん、新聞もきません、テレビも(停電で)もちろんないでしょ。連絡がつかんのがね、本当に、こんな思いをしたのは初めてです。」
孤立が解消し、行き来が出来るようになると、住民は災害への備えのために行動し始めました。
智頭町倉谷に住む 綾木洋子さん
「その時のことを教訓に、電気のランプとか、買い揃えたりとか、色々しました。」
普段からの備えの大切さを今回の経験で痛感したという孤立集落の住民たち、ようやく雪は解け始めていますがまだ気を緩めてはいません。