今季最強の寒波。専門家による解説と今後の警戒ポイントを確認します。各地で大雪をもたらしつつある今季最強の寒波。そのメカニズムと特徴は?


国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「(上空)5000mにマイナス36度の寒気が入ってきます。これは北極の冷たい空気がそのまま日本付近に降りてくると思って下さい。濃い赤のところはJPCZ(風の収束帯)を表現している。北から冷たい空気と西回りの空気がぶち当たることによってここで雪雲が大きく発達する。ある特定の地域で、急速に雪雲が強まり雪の量が増える。」

それでは通常の大雪に加えて、今回の警戒ポイントは?

国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「特に国道9号線、山陰沿岸の海岸端に近い所を走っています。ここにJPCZが降りてくると立ち往生が起こって話題になる。今回もその恐れが十分にあります。」

9号線以外にも鳥取県東部の国道373号線、島根県東部の国道54号線など山沿いの道も要警戒ということです。

さらに家庭でも特に注意が必要なことが。

国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「雪の量が増えることによって、倒木や電線の倒壊が起こると、停電に関係してくる。(特に)オール電化の家は、電気がとまった瞬間から暖をとることができません。暖を取るために、何をしたらいいかを考えてください。」
    
そして気になる今後の見通し、25日以降、里雪から山雪にかわり、その状態がしばらく続きそうです。

国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「JPCZは25日朝10時ごろには、このあたりにあり、山雪型のちょっとした雪が降る。こういう状態が25日・26日ごろまで続きます。27日には若干緩むんですけど、28日にもう一度冬型が強まりますので、山間部の皆さんは28日・29日くらいまで雪が続く準備をしていただくことが、私は良いと思う。」