境港市のカニ専門店が山陰を代表する冬の味覚・「松葉がに」のオリジナルブランドを立ち上げました。

厳しい基準に合格するのはわずか2%。いったいどんなカニなんでしょうか?

キャスター 薄井靖代
「こちらの大量のカニがはいった大きな茹で釜。なんと深さ180センチもあるとのことなんです。こんなに大きな釜は全国的にも珍しいということです」

そして、コンテナの中にはなんとおよそ500杯のカニが!

境港市でカニの加工・販売を手がける「マルツ」。新鮮なカニを水でしめて茹で上げる「活〆ボイル」製法で鮮度を保ちつつ…これほどの量を一気に茹でる理由が。

マルツ 足立昌平さん
「たくさんのカニを一度に茹でることによってカニの出汁がカニ全体にしみわたりましてうまみがぎゅっと凝縮されてより美味しい茹でのカニになります」

そのカニの中でも2%ほどしかないというのが、今シーズンから販売を始めたオリジナルの最高級ブランド「マルツPREMIUM」。

鳥取県産のブランドを示す通称「赤タグ」と呼ばれる松葉がにに独自の基準を設け厳選した自社ブランドガニです。

その条件は重さ900グラム以上で、足がそろい、身入りの良いものなんだそうです。

マルツ 足立昌平さん
「弊社は50年近くカニに携わってまして茹での技術とかノウハウとか実績があるので茹での技術おいしさの違いというものを多くの方にしっていただきたいなという思いでブランドを立ち上げました」

厳しい基準をクリアしてこの日、店に並んだのは6杯のみでした。

キャスター 薄井靖代
「見てください中身がぎっしり詰まっています。ではいただきます。ぷりっぷりすごい弾力感。甘い、ものすごく甘い。最上級のぜいたくなカニですね」

そしてなぜ?わざわざ厳しい基準の自社ブランドを作ったのかと言うと。

マルツ 足立昌平さん
「もっともっと鳥取の松葉がにのおいしさや品質の高さを全国のみなさまにこのブランドを通して知ってほしいと思っています」

半世紀のノウハウをいかした2%のプレミアムなカニが蟹取県の名前をさらに全国へ広げます。