「生まれてきてくれて、ありがとう」娘が教えてくれたこと
歩の四十九日の法要があった頃、私、歩の夢を見ました。
夢の中で私は死んでしまった歩を抱きかかえて、階段をずっと降りてきたんですね。
で、降りてきたところで、私の腕の中の歩が目を覚まして、生き返ったんです。

その歩が、そばで演じられていた劇のことを私に教えてくれました。
「お母さん、この劇はね、1人はみんなのために、みんなは1人のために、そういうことなのよ」
歩は今でもそうやって私のことを見守っていてくれるんだなって思っています。
…最後にもう1個だけ。
先日ね、熊本の学校に行かせてもらったときに、そこの先生が言われていたことがあります。
その学校には、生徒さんでね、ちょっとこう、斜に構えたっていうんですか、突っ張ったお兄ちゃんがいたみたいで。
そのお兄ちゃんがある日、人命救助をしたそうなんです。
で、その次の日からこう、目をね、キラキラ輝かして、生き生きして学校にやってくるようになって、「ほんと変わったんですよ」って教えてくださいました。
皆さん、ときにね、自分に自信がなくなってしまったとか、もう自分の価値が分からなくなってしまった、そんなときないですか。 大丈夫ですか。
もしね、生きている意味が分からなくなってしまった、そんなときがあったら思い出してください。
皆さんはそこにいるだけで価値があるんです。
今日は私から皆さんに伝えたいと思います。

川本中学校の皆さん、生まれてきてくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
生きて、そこにいてくれて、本当にありがとう。
今日は私の拙い話を最後まで聞いていただきまして、本当にありがとうございました。















