どんなに必死に捜査しても、殺された歩は帰ってこない…

県警での捜査の状況は、担当の刑事さんが折々に丁寧に説明してくださってました。
そのとき刑事さんが言われたことがあります。

大抵被害者側にも、ここを気をつけとったらっていう落ち度のようなものがあるんです。
でも歩さんの場合は、千に一つもない、悪いところはまったくない。
そう言って怒って、私たち家族と一緒に悔しがって、それで捜査にあたってくださってる、それが分かりました。伝わってきました。

捜査というのは、単に犯人の捜索ということだけじゃなくて、なんでこの事件が起きたのかという動機につながるような、彼の生育歴だとか、生活環境の調べだとか、そんなことまで手を尽くしてくださいました。

でもどんなに必死に捜査していただいても、殺された歩が帰ってくるということはありません。

結局は犯人も自殺して発見されるということになりました。

それでも当時の現場の刑事さんたちには、一生懸命やってもらったって思えて、そのことが救いになりました。