宍道湖シジミだしのスープが人気の出雲市のラーメン店。その味がカップラーメンになって、今月、全国のローソンで販売されています。
メーカーがこのために開発した新しい具材は、「謎肉」ならぬ「謎シジミ」!?

宍道湖産のヤマトシジミをふんだんに使ってダシをとった濃厚スープに…

ザルにどっさり入ったシジミの身。

シジミがとことん主役の一杯、「しじみ塩ラーメン」です。

このラーメンを提供しているのは出雲市の「かみあり製麺」。もともと貝類の卸売業でしたが、宍道湖シジミを主役にしたラーメンを作ろうと14年前に開店。

その味を求めて連日、県内外からの多くのお客さんが。

来店客
「広島県福山市から」
「なかなかシジミのダシのラーメンって食べることがないので、すごくおいしかった」

「シジミもプリプリで、スープもいいダシが出ていておいしかったです」

シジミのうまさに、ついついスープを飲み干す珠玉の一杯。

記者 八幡真和
「そんな、かみあり製麺の『しじみ塩ラーメン』がカップ麺になって全国で食べられるようになりました」

今月2日から全国のローソンで販売が始まった「サッポロ一番 かみあり製麺監修 しじみだし塩ラーメン」。

商品を企画したローソンと即席麺メーカーのサンヨー食品は、去年11月、鳥取市の有名店「ホット・エアー」のカップ麺を販売していて(※現在は販売終了しています)、今回は、島根の名店としてかみあり製麺にオファーしました。

かみあり製麺 栂野善彦 店主
「電話連絡がありまして『やっと来たか』という気持ち」

オファーを待っていたという「かみあり製麺」店主の栂野さん。商品化に当たって要望したのは…

かみあり製麺 栂野善彦 店主
「(しじみ塩ラーメンは)塩ダレにもシジミが入っている。スープにも入っている。最後に仕上げる時、追いがつおならぬ「追いシジミ」で、さらにシジミ感をアップさせている。はり『シジミ感』があるカップラーメンを作っていただきたいと」

ラーメンを食べたサンヨー食品の担当者は…

サンヨー食品 マーケティング本部 寺田俊哉 課長代理
「白湯のスープにシジミのダシがガツンと効いていて、今まで食べたことないぐらいのシジミのダシの濃さで、これをカップ麺で再現するにはかなり大変そうだなと感じました」

栂野さんからスープの提供も受けて何度も試作を重ね、完成したカップラーメン。

スープには、宍道湖産シジミの粉末を使い、さらに、別添えの小袋でシジミの香りを加えることで「シジミのガツン感」も狙いました。
そのお味は…

記者 八幡真和
「シジミのダシがガツンときます。ストレートの細麺に、スープがよくからみます」

そして、特に試行錯誤したのが、ラーメンの顔ともいえる具材「シジミの身」の表現。

サンヨー食品 マーケティング本部 寺田俊哉 課長代理
「かみあり製麺さんは、あれだけシジミの具材が入っているので、何かシジミの要素の具材を入れられないかということで…」

今回、「しじみ風味つみれ」なる新たな具材を開発。魚肉のつみれに、シジミの調味料を練り込んで、カップ麺ならではの「シジミの身」に仕上げました。

『シジミ感』の要望にしっかり応えた渾身の一杯に、栂野さんは…

かみあり製麺 栂野善彦 店主
「ほんとにびっくりしました。とてもおいしく、そして興味深いラーメンだなと、『謎肉』ならぬ『謎シジミ』」

気になる"謎シジミ"のお味は…

記者 八幡真和
「つみれなんですけど、噛むとシジミの風味がギュッと出てきて、シジミを食べてるみたいです」

発売後の売れ行きは、「とても好調」とのこと。栂野さんの喜びはカップ麺のヒットだけでなく…

かみあり製麺 栂野善彦 店主
「お店もそうですけど、これをきっかけに島根県だとか、宍道湖産ヤマトシジミに興味を持っていただけたら非常にうれしい」

店主の宍道湖シジミ愛も表現したかみあり製麺監修の「しじみだし塩ラーメン」は、全国のローソンで販売中。
およそ20万食が製造され無くなり次第、販売終了ということです。