地面がボコボコになって荒れ放題に…ここ、実は小学校の校庭です。
始業式を前に大変な事態になっているこの小学校では、2か月間で約10回に渡りこうした被害が出ています。大迷惑な犯人とは?
鳥取県南部町にある西伯小学校。

小崎純佳キャスター
「これひどいですね…子どもたちが遊ぶ、遊具があるエリアなんですが、地面がボコボコに荒れています」
無残に掘り返された小学校の校庭。まるで畑のように耕されていて、ボコボコの山は高さ20センチはあるものも。
歩くと足が取られてしまうほどです。

この犯人、実は…
南部町教育委員会総務・学校教育課 加藤研さん
「イノシシによる被害ということで、令和4年度に入りまして、非常に広範囲に、さらに深く掘り起こしが起きてきたところが現状につながっています。ミミズのようなものをエサとして地中を掘ったり、木の根なども一部食害のような形があるので、エサを求めての行動ではないかと思っています」
そう、犯人はイノシシ。被害があった小学校の裏には山があります。
イノシシが深夜の校庭に侵入し、土の中にいるミミズなどのエサを求めて地面を掘り返したと考えられています。

こうした被害は、2か月間でおよそ10回にのぼります。
夜行性ということもあり、今のところ児童がイノシシに遭遇したケースはないそうですが、3学期の始業式を前に6日、教職員や地域の人たちが校庭へのイノシシ侵入を防ぐため、フェンスの設置作業を行いました。

南部町教育委員会総務・学校教育課 加藤研さん
「幸いなことに、イノシシによる掘り起こしが時間帯としては夜が中心のようですので、実際にイノシシと児童生徒が遭遇する場面はないです。それでも、子どもたちの安心安全のために、今後広がらないように心配しているところです」「子どもたちが安心して遊べる校庭を取り戻したいと思うので、整地についても、今後進めていく予定にしています」
町では、卒業式までには校庭を元通りにしたいとしています。