収まりをみせない第8波。新型コロナウイルスの年末年始の感染状況について、鳥取県の担当者に聞きました。
また、恐れていたインフルエンザとの同時流行が現実のものとなりつつあります。


鳥取県新型コロナウイルス感染症対策推進課 福田武史課長
「診療所とかお休みのところが多かったので、報告数としては減っているところです。ただ相談とかはかなり多い状況で、長いお休みのあとということで、接触して、いま潜伏期間の方とかもあろうかと思います。今後の感染拡大というのはおそらく起きるだろうと」

鳥取県によると、年末年始では、学校や保育園などが冬休みに入っている影響で、子どもたちの間では感染が減っているといいます。

一方で、3年ぶりの行動制限のない年末年始、会合や帰省などで、20代から40代で感染が広がっているということです。

新型コロナの感染拡大が懸念される一方で、医療現場では気になる兆候も見られ始めています。

武本クリニック 武本祐院長
「年始になってからインフルエンザという診断になった方も数人おられて、少しコロナと両方流行ってきたのかな、そんな印象を受けています」

厚生労働省は4日、去年12月25日までの1週間のインフルエンザ患者数の詳細を発表。

この期間、鳥取県の報告数は「2」、島根県は「0」ですが、全国的には前の週より3500人あまり増え6103人となり、1医療機関当たりの患者数が、全国的な流行開始の目安となる「1人」を超え「1.24人」となりました。

武本クリニック 武本祐院長
「やはり年末年始の人の往来をきっかけにして、県内でも徐々に始まっているのかなというような印象を受けています」

インフルエンザが全国的に流行するのは、コロナ禍以降で今シーズンが初めて。厚労省は、ワクチン接種や基本的な感染対策の徹底などを呼び掛けています。