山陰両県でのクマの出没は限定的ですが、紅葉の観光ハイシーズンに大きな影響を与えたところもあるようです。
島根県松江市のアウトドアショップでは、クマ撃退スプレーの完売状態が続いています。

年々高まるキャンプ、そしてアウトドアブームにクマの影が水を差す一方で。

記者 土江諒
「この棚には、クマに吹きかけるクマ撃退スプレーが置いてあったということですが、今はクマ避けのみになっています」

クロスキャンパー 勝部はるか 店長
「各種クマ(撃退)スプレーの取り扱いがあるが、(去年に比べ)大体4倍くらい、皆様の安全に対する意識が購入に繋がっていると思う」

欠品となっていたのがクマに襲われた際に吹きかける「クマ撃退スプレー」です。

この店では今年、クマの相次ぐ出没を受けて今年新発売の国産の撃退スプレーを100本以上入荷。
価格は1万4000円ほどと高価ですが、店頭とオンラインで販売したところ、今月初旬には完売し、その他の製品も含めると合わせて200本近く売れたということです。

「クマ鈴」の売れ行きも好調で、登山をする人や小学校・保育園の先生、畑仕事をする人などが買い求めに来ているということですが、人が食べ物を持っていることを学習したクマに対しては…

クロスキャンパー 勝部はるか 店長
「(クマが)鈴の音を聞いて逃げるではなく、近づいてくるリスクもあるので、当店としてはクマ鈴だけでなく、撃退スプレーなど複数の対策をもって、対策していただきたい」

なお、欠品中の撃退スプレーは来月から順次入荷見込みとのこと。
店は日頃から対策グッズを携帯してもしもの時に備えつつ、自治体が発信する出没情報なども確認してほしいとしています。