寒さが一段と厳しくなる中、恋しくなるのが「おでん」。
そして、このほど発表されたある調査では、鳥取県民は全国で一番おでん好きということが判明。その理由を探りました。
記者 齊尾和之
「ずらりと並んだおでん関連商品。実は鳥取県、このほど行われた鍋料理に関する調査で、見事都道府県ランキング1位に輝いたんです」
大手食品メーカーの紀文食品が全国を対象に実施した調査「家庭の鍋料理調査2022」。
この中の、「昨シーズンに食べた鍋料理は?」という質問に対し、鳥取県民の71.2パーセントが「おでん」と回答し、香川県と並んで全国1位になりました。
鳥取市の「サンマート湖山店」。
こちらでは、この時期、おでん商品を集めたコーナーを設置しています。
最近は、ご当地おでんなど、種類が豊富になったレトルトパックが人気。
店では、今年からオリジナル商品の販売を始めました。
サンマート湖山店 石原裕一店長
「レトルトで買って、さらに足りないものをパーツで買う人たちが多いのかなと思います」
一方で、家庭でコトコトと煮込むタイプも人気とのこと。
ここ数年は、串打ちした牛すじの値段が高騰していることから、だしが良く出て安価な鶏の手羽を使う人も増えているといいます。
ランキング1位について、買い物客に聞いてみると…。
買い物客
「(鳥取は)練り物がいろいろとあるから、それでついあれとこれとこれとといった感じで」
買い物客
「いったん煮込めば、次の日とかでも食べられるし、手間が省ける。それと女性が働いている、共稼ぎが多いからじゃないでしょうか」
一方、夜の町でも…。
記者 日野彰紀
「鳥取市にあるおでんの専門店です。ここで鳥取県民のおでん好きの理由を探ります」
立ち上る湯気とともに現れるおでん。
今年4月にオープンした「おでん酒場あかり」。
まずは人気のおでん種を尋ねると…。
おでん酒場あかり 谷田賢太店長
「圧倒的にダイコンですね、あとは定番の卵と牛すじですね」
この店のダイコンは、ちょっと見たことないような大きさ。
2日かけて炊き上げているので、しっかり味がしみ込んでいます。
鳥取県民はおでん好きと聞いて店長は…。
おでん酒場あかり 谷田賢太店長
「非常にうれしい限りですね。全体的にリーズナブルで気軽に来れる形の店でいかしてもらっています」
値段も安く、気軽に食べて腹一杯になれるのもおでん好きの理由ではないかといいます。
家庭でも飲み屋街でも、鳥取県のおでん人気は絶好調のようです。