11月12日に行われた、島根原子力発電所での重大事故を想定した訓練で、鳥取県境港市の住民を避難先へ先導するパトカーが、キーの閉じ込めで動かせなくなったため、道をふさぎ、1時間にわたり、避難バスが足止めをされるトラブルがありました。
境港警察署によりますと、12日午前9時半ごろ、島根原子力発電所の重大事故を想定した広域避難訓練で、バス3台に分乗した住民が、一旦集合する場所となっていた境港市の旧誠道小学校から避難退域時検査会場の鳥取県琴浦町の東伯総合公園に向かおうとしたところ、先導予定の境港警察署のパトカーがキーの閉じ込めのため、動かせなくなりました。パトカーと避難バスが停車した場所は道幅が狭く、立ち往生の状態が続き、バスに乗っていた参加者のうち一部が、訓練を取りやめて帰宅したということです。
パトカーは1時間後、移動器具を使って脇によけられ、バスは別のパトカーの先導で東伯総合公園へ向かいました。
パトカーには2人の警察官が乗車していましたが、普段は制服のポケットなどに入れている車のスマートキーを、訓練のため防護服を着ていたことから、車内に置いたままにしていたということです。
境港警察署では今回のトラブルを受け、再発防止策を検討するとしています。