カメムシの被害が甚大だった去年、安来市のナシ農園では実に、6割が規格外となる被害が出ました。食べられないナシをなんとかできないか。
そんなナシ農家の思いが詰まった商品が13日発売されました。
名前は潤うに梨と書いて「潤梨(うるり)」、ナシのうるおい成分を生かしたというドリンクです。
安来市の道の駅「あらエッサ」で販売が始まったのはナシの発酵酵素ドリンク「潤梨」です。
販売初日の13日は特別に試飲会が行われてました。
『潤梨』を飲んだ人は
「すっきりとして、甘みもあったし飲みやすかったです。」
「おいしいね。炭酸で割ったら飲みやすいと思う。」
ナシの成分が詰まったこのドリンクが生まれたワケが。
まちがい梨ジャパン 板持浩二さん
「果物すべてがそうなんですが、やはり1~2割は規格外のものができてしまうので、そういったものにスポットを当てて、農家の収入にならないかとずっと考えていました。それが去年カメムシの被害を受けて、逆にそれをチャンスととらえて、去年のナシを使ってこの潤梨を開発、商品を出荷しました。」
「潤梨」に使われたナシ、実はもともと廃棄されるはずだったナシなんです。
試験の「合格まちがい梨」や「阪神タイガース優勝まちがい梨」などアイデア商品を生み出す板持さん、安来市で100年以上続くナシ農園の4代目です。
丹精込めて育てるナシですが去年はカメムシの被害によって全体のおよそ6割が規格外になってしまいました。
まちがい梨ジャパン 板持浩二さん
「本当に過去に例のない甚大な被害でしたね」
そんなナシをなんとかできないか?
板持さんが目をつけたのがナシに含まれるとされる「うるおいの性質」。
漢方のプロと日本で13人しかいないという発酵薬膳士に協力を仰ぎ、独自の技術で発酵熟成させ「潤梨」を開発しました。
まちがい梨ジャパン 板持浩二さん
「見た目は悪いんですけど味とか効能・効果はほぼほぼ変わりませんのでそういったものを有効活用するところに力を入れました」
記者 小村ののか
「ナシの発酵ドリンク初めて飲むんですけど、どんな味なんでしょうか?いただきます。酢の酸味とその後に爽やかなナシの香りが広がります。とても美味しいです」
潤梨は炭酸や水で割ったりヨーグルトにかけて食べたりするのがオススメなんだそうです。
まちがい梨ジャパン 板持浩二さん
「皆さんこの潤梨を飲んで健康と美肌そして美人まちがい梨」