間違って食べてしまう毒キノコ№1「ツキヨタケ」。
27日、島根県は、ツキヨタケによる食中毒が発生したと発表しました。
ヒラタケやシイタケにそっくりなツキヨタケ。県が注意を呼び掛けています。
27日、BSS取材班は鳥取県の大山に。
草木をかきわけて進んだ先に、そいつはいました。
大山自然歴史館 矢田貝繁明館長
「よいしょ。これがツキヨタケ」
指差す先にあったのは、倒木に生える1本のキノコ。「ツキヨタケ」です。
見た目は肉厚で美味しそうに見える「ツキヨタケ」ですが…。
大山自然歴史館 矢田貝繁明館長
「食後30分くらいから1時間くらいで、腹痛・嘔吐・下痢、胃腸系の障害3拍子揃って出るそうです」
実は毒キノコなんです。
ブナなどの倒木に発生することが多く、ヒラタケやムキタケ、シイタケなどと間違えられ、厚生労働省のデータによると、最も食中毒事故が多いキノコとされています。
大山自然歴史館 矢田貝繁明館長
「ここに生えているのがムキタケ、似たような形をしてて同じ木に生えているので、ツキヨタケと。ですからついつい間違えてとったり」
26日、島根県では13年ぶりにツキヨタケによる食中毒が発生。
ツキヨタケを食べた安来市内の事業所の同僚7人のうち5人に、嘔吐や下痢、頭痛などの症状が出ました。事業所の近くでヒラタケと間違えてツキヨタケを採取。すまし汁にして食べたということです。
食べられるキノコと見た目や発生場所が似ているツキヨタケ。こんな特徴があるといいます。
大山自然歴史館 矢田貝繁明館長
「ここ分かりますか?この黒いシミ。これが特徴です。食べられるヒラタケとかムキタケとかシイタケにはこの黒いシミがありません」
見分けるポイントは、柄の部分にある黒いシミで、シミのないムキタケと比べてみると一目瞭然。割ってみることで違いが分かるということです。
一方で、島根県は、素人が見分けるのは難しいため、食用と判断できないキノコは絶対に食べないよう呼び掛けています。