大手ビールメーカー・アサヒビールを傘下にもつアサヒグループの関連会社と共同開発です。
島根県松江市のクラフトビール醸造所が、廃棄される食材を使ったサステナブルな地ビールを完成させました。


28日、松江市の大根島醸造所。

大根島醸造所 門脇淳平代表
「ソワソワしてます。いろいろソワソワしてます」

代表の門脇さんがソワソワする中、やって来たのは、アサヒグループ・アサヒユウアスの関係者です。

アサヒユウアス たのしさユニット 古原徹リーダー
「大手の発想にはない、色んな小回りがきく形で作っている」

アサヒユウアス 高森志文社長
「驚きですね。意外な組合せ」

アサヒユウアスの社長らが驚くほどの意外な組み合わせのクラフトビールとは…。

記者 木谷茂樹
「今回開発されたこちらのクラフトビールラベルに『ど』の大きな文字が描かれています。原料となっているのはこちらの『ど』なんです」

サステナブルクラフトビール「山陰どらやきHazy」。

原料は、鳥取県米子市の「丸京製菓」の規格外となったどら焼きと、松江市のジェラート店で育てるヤギの余ったミルクです。

これまで、廃棄される地元食材使いクラフトビールを製造してきた大根島醸造所と、SDGsに特化した製品開発を行うアサヒユウアスが共同開発しました。

しかし、なぜ大手のアサヒが松江の醸造所と組んだのでしょうか?

アサヒユウアス たのしさユニット 古原徹リーダー
「私が松江北高校出身なんですね。一番ヒットしたのはスーパードライ生ジョッキ缶。自分の地元で出来ないと説得力ないなと思って」

松江市出身の古原徹さん。
大ヒット商品「スーパードライ生ジョッキ缶」を手がけた1人で、地元の食材を使ってサステナブルなクラフトビール製造を目指していました。

今年5月からオンラインでやり取りしながら、ようやく納得のいくテイストに仕上がり、28日、松江市にも完成報告をしました。

松江市 能海広明副市長
「おいしい。私ビールが大好きなもんで」

大根島醸造所 門脇淳平代表
「今までの活動が実を結んでいると思っています」

アサヒユウアス たのしさユニット 古原徹リーダー
「生ジョッキ缶に続く商品になると良いなと思っております」

「山陰どらやきHazy」は、11月1日から、大根島醸造所とアサヒユウアスのオンラインショップで販売されます。