様々なものが値上がりするなか、生活に直結する電気代は21か月連続の値上がりとなっていて、企業活動にも大きな影響が出ています。

「バナナスパイニーテールイグアナ」に、「カータートゲオヤモリ」。
ここは鳥取県米子市内で爬虫類などを販売する店です。


様々なものの値段が上がるなか、特に影響を受けているのが…

Nature Box 小川俊子 店長
「器具もエサもですけど、電気代とかも大きいですね。やっぱり生き物の生死に関わるので、爬虫類ですから自分で温度管理ができないので」

電気代の高騰です。
中国電力によりますと、一般家庭向けのコースに加入している11月分の料金は1万561円となり、21か月連続で値上がりしています。
この料金、実は去年11月は7282円で、1年間で3279円、45%も値上がりしているのです。


この店では爬虫類や両生類、小動物をおよそ1000匹管理しています。
室温は年中27℃前後を維持しないといけないため、24時間365日、冷暖房を動かし続けなければなりません。

小崎純佳キャスター
「エアコンだけでなく、こうしたパネルヒーターなど、それぞれのケージに暖房器具が設置されています」


暖房器具を変更したため単純比較はできませんが、1か月の電気代は1年ほど前に比べて、約4万円から6万円へと1.5倍に膨れ上がりました。
しかし生き物の生死に関わるため、節電することができません。

Nature Box 小川俊子 店長
「電気代、毎年冬になると、「うっ」てなりますけど、なおさら「うっ」てなりますよね」


電気料金値上がりの背景にあるのは、ロシア問題による燃料価格高騰、それに歴史的な円安。
冷え込みがきつくなる冬に向け、厳しさは、さらに増しそうです。