鳥取市に住む70代の女性が、警察官を装った男からの電話をきっかけに、オレオレ詐欺の被害に遭い、600万円を騙し取られていたことが分かりました。

鳥取県警によりますと、被害は2月下旬から3月29日にかけて発生。
犯人は警視庁の警察官を名乗り、「薬物事件捜査で犯人を捕まえている。あなたの口座に覚醒剤の代金が振り込まれている。この件は、誰にも言ってはいけない」と女性を不安にさせる手口を使いました。

その後、犯人はLINEを通じてやり取りを続け、「口座のお金を調べるために指定する口座にお金を振り込む必要がある。振り込んだお金は後日返金する」と説得しました。

女性は3月28日と29日の2日間で、指定された口座に計600万円を振り込んでしまいました。

被害が発覚したのは4月2日で、女性の取引を不審に思った金融機関職員からの通報を受け、警察への相談を経て、詐欺被害が判明しました。

鳥取県警は、警察や検察を名乗る者から、「あなたが犯罪に関わっている」「身の潔白を証明するために口座のお金を調べる必要がある」などと言われても、それは詐欺だとしていて、警察や検察がビデオ通話で取り調べをすることはなく、捜査のためにお金を振り込むよう求めることもないと注意を促しています。