島根県松江市で3月13日に倒れ、そのままになっていた松江城山公園のクロマツの本格的な撤去作業が、8日から始まりました。

松江城の堀から引き上げられる6メートルを超すクロマツの一部。

3月13日の朝、倒れているのが見つかった松江城二ノ丸下の段のクロマツ。
江戸時代からあるものだと思われ、高さは約21メートル。
幹が斜めになっていたことと、根が腐ったことで倒れたと推測されています。
また、これにより石垣の一部も崩落しました。

8日は朝から、作業員が堀に入り、倒れたマツの枝を切り落とした後、幹を切り、引き上げる作業を行いました。
松江城は、国の史跡に指定されていることから石垣がこれ以上、崩れることのないよう、倒れたマツの下に土のうを敷くなど、作業は慎重に進められました。

松江市文化スポーツ部松江城・史料調査課 木下誠 課長
「診断の結果で、伐採する木、危険な樹木と判定されたものがあるので、それについては今年度、引き続き、伐採等を進めて、安全対策を進めていきたい」

松江城山公園では去年6月、大手門跡付近でマツの大木が倒れた後、公園内の樹木調査を行い、59本を伐採、33本を剪定。
今年度は、秋ごろまでに、27本の伐採を予定しているほか、今回、クロマツが倒れた鎮守の森エリアは引き続き、立ち入り制限をし、樹木の診断を進めるとしています。