松江市がおととし8月に民営化の方針を明らかにし、その後、事業を引き継ぐ事業者の選定を行っていた都市ガス事業について、その譲渡先候補が兵庫県の会社に決まりました。

松江市の都市ガス事業の譲渡先候補となったのは兵庫県伊丹市に本社をおく伊丹産業です。

設備の老朽化や、法令により電力やインターネットとのセット販売が出来ないことなどから、松江市は、都市ガス事業の民営化を決め、去年10月に公募を開始しました。

公募の条件として、3年間は現在の料金水準を上回らない、新会社を松江市に設立する、また、譲渡価格は23億円以上とするなどとしていましたが、伊丹産業の提案はいずれも条件をクリアして提示された譲渡価格は36億9000万円だったということです。

伊丹産業は、兵庫県や京都府でガス事業を引き継いだ実績もあり、松江市に設立する新会社では、東京電力のグループ会社とともに脱炭素に取り組む提案も含まれているということです。

今後、議会の承認などを経て新会社への事業譲渡は来年4月を予定しています。