国の登録有形文化財に指定されている米子市の日野橋を巡り、老朽化などに伴い将来的に維持するか撤去するかの検討が進められています。
米子市民は日野橋についてどう捉えているのでしょうか。

米子市にある日野橋は1929年に供用が開始し、2003年には国の登録有形文化財に登録されています。

日野橋を巡っては、老朽化に加えて
有害物質が検出されたことから、米子市はおよそ13億5000万円をかけて今年夏頃から修繕工事を行うとしています。

修繕工事によって、20年程度利用できるとのことですが、将来的に維持するかどうかの検討が続けられています。

そして、27日開かれた4回目の委員会。市民アンケートの結果が報告されました。

それによると、日野橋が国登録有形文化財に登録されていることを知っている人は35%で知らなかった人は65%でした。
また、今後も存続させるべきだと思うかという問いでは、「いつかは撤去が必要」「早期に撤去すべき」と答えた人が合わせて53%で過半数を占めました。

一方、日野橋の周辺住民からは安全性や利便性という観点に加えて、"文化財"として残してほしいという意見が多く聞かれたということです。

日野橋の在り方検討委員会 福山敬 委員長
「日野橋を文化財として認識されている方が必ずしも多数を占めていなくて、知られていないという部分も含めて少し課題があるということが浮き彫りになったかと思います。」

委員会では、市民の声も踏まえて今年の夏頃までに報告書案を作成し、その後、市に提言する見通しです。