飼料価格の高騰などを理由に、JAしまねが県内に5か所ある肉牛の肥育センターの運営から撤退する方針を決めたことに対し、雲南市などは再検討を求めていましたが14日、JAは新たな運営体制を作りたいと回答しました。
14日は雲南市役所でJAしまねの石川寿樹組合長が、雲南市長らに回答書を手渡しました。
回答書では、直営肥育から撤退する一方、畜産事業は続けるとし、今後も継続可能な奥出雲和牛の生産について、行政や生産者と協議して、JAも関与した新たな運営体制を作りたいとしました。
雲南市と奥出雲町にはJAの直営肥育施設があり、「奥出雲和牛」のブランドでおよそ420頭の牛が育てられ出荷されていて、今月行われた全国和牛能力共進会でも「肉質日本一」の評価を受けました。
JAしまね雲南地区本部 源之美 本部長
「現在のあの施設はそのまま、肥育施設として使うということです。10年先を見据えた、この地域の畜産、どうして行くかと。」
飯南町 塚原隆昭町長
「少し抽象的な言い回しであったんで。農家さんにはそうした不安を与えないようなですね、しっかりしたやっぱり説明が必要じゃなかったかと」
JAは年内をめどに協議を始めたいとしています。