日差しが降り注ぎ気持ちの良い天気となった14日、鳥取県西部を流れる日野川で、保育園児がサケの稚魚を放流しました。

「大きくなあれ」

鳥取県米子市内を流れる日野川にサケの稚魚を放流したのは、箕蚊屋保育園の園児24人です。

子どもたちに自然や生き物を大切にする豊かな心を育んでもらおうと日野川水系漁業協同組合が約20年前から行っていて、園児らは、5センチ~8センチほどのサケの稚魚をバケツで放流していきました。

園児
「楽しかった」
「川に流して元気でいてほしかった」

放流された稚魚は500匹。
去年秋にサケの遡上が少なかった影響で、例年に比べてかなり少なくなりました。
そして、このサケの稚魚はこれから命がけの厳しい旅に出ます。

日野川水系漁業協同組合 生田誠二 組合長
「いまから川を下って、海に出てしまうと思います。そうしたら北海道の先、樺太のほう、オホーツク海で大きくなって、また日野川に4年後に帰ってくると専門の方からは聞いています。」

4年後に再び戻ってこられるのは100匹に1匹いるかどうか。
園児らは「大きくなって、また日野川に戻ってきてね」と、大きな声で呼びかけていました。