鳥取県は13日、国の統計調査の指導員が調査員証を紛失したと発表しました。県は、調査員証を悪用し個人情報などを詐取する「かたり調査」などへの注意を呼びかけています。

紛失したのは、鳥取県南部町の女性指導員が持っていた2025年農林業センサス農林業経営体調査の統計調査員証です。

県と町によりますと、3月9日、この女性指導員から「調査証が見つからない」旨の報告があったということです。そして、その後も探し続けましたが見つからず、12日には、県と町の職員が訪問し探しましたが、それでも見つからなかったということです。

調査員証には、調査員番号、調査員の氏名・顔写真、指導員であることの証明、鳥取県知事名と裏面に統計法(抜粋)が記載されています。

指導員は統計調査員に調査の指導や助言を行うとともに、調査員が回収した調査票の審査・確認を行うことを任務としていて、県と町によると、この女性指導員は調査世帯には訪問しておらず、調査員証を使う機会はなく、自宅外に持ち出していないと考えられるということです。

今回の事態を受け南部町は13日、警察に紛失届を提出しました。

指導員の任命期間は終了しているため調査員証自体は無効ですが、県は、調査員証を悪用し個人情報などを詐取する「かたり調査」などへの注意を呼びかけるとともに、全市町村に対して、事故発生の通報と農林業センサスの実地訪問活動は終了している旨の周知の協力を要請したということです。