2023年3月、島根県大田市にある世界遺産「石見銀山」遺跡内にある川に女性が転落し、死亡した事故で、川沿いに設置されていた木製の柵の点検・管理などを担当し、業務上過失致死の疑いで検察に送致されていた市の職員2人について、松江地検は起訴猶予としたことが分かりました。

松江地検が11日付で起訴猶予としたのは、大田市役所職員の50代と40代の男性です。

この事故があったのは、2023年3月8日で、大田市大森町の世界遺産「石見銀山」を散策していた愛知県の女性が、もたれかかった木製の柵が折れて、4メートル下の銀山川に転落、死亡しました。

警察は、職員2人は木製の柵に修繕の必要があることを事前に把握していながら、修理や立ち入り規制など必要な措置を取らなかったとして、先月、業務上過失致死の疑いで書類送検していました。