交通事故現場への救助隊と救急隊の出動を指令したのに、このうち救急隊の出動が遅れる事案があったと、鳥取県中部の救急を管轄する鳥取中部ふるさと広域連合消防局が発表しました。
発表によりますと、今月8日の午後3時前、湯梨浜町内の山陰道で事故があり、1人がけがをしているので救助の必要があると通報がありました。
これを受けて中部消防局は、午後3時3分、湯梨浜救助隊、倉吉特別救助隊、倉吉救急隊に出動を指令しました。
湯梨浜救助隊は10分後の3時13分には現場に到着し、けが人の応急処置を始めましたが、倉吉救急隊が到着せず、3時17分、当初の指令とは別の湯梨浜救急隊に現場から出動を要請することになりました。湯梨浜救急隊の現場到着は3時34分でした。
結果として、救急隊の出動は当初の3時3分から14分遅い3時17分となったことから、中部消防局が経緯を明らかにし、けが人や家族にお詫びしますとコメントを発表しました。
原因は、指令課と倉吉消防署の確認不足とみられ、中部消防局が引き続き調査しています。
なお、救急車での搬送が遅れたけが人については、医療機関から、収容の遅れが影響を及ぼすものではないと説明を受けているということです。