海に臨む山城としていま注目を集める米子城。
その米子城が今、とある場所で甦りつつあります。
いったいどこで?そして、なぜ?
記者 清水栞太
「米子市内のとあるお家にお邪魔しています。今ここで秘密裏にある計画が進められているんです。」
家の中にあったのは巨大なジオラマ!部屋いっぱいに広がるこれが。
造形作家 大上敦志さん
「幕末のころの米子城がまだ建っていたころを再現したジオラマの模型になります」
登り石垣に内堀、水軍の港と300分の1で再現された米子城のジオラマです。
手掛けるのは、米子市在住の造形作家、大上敦志さん。
1980年代のガンプラブーム期に独自の作風で様々な賞を受賞した業界の注目作家です。
しかし、そんな大上さんをもってしても、今回はかなり難しかったとのこと。
造形作家 大上敦志さん
「なにぶん資料が少ないんではっきり分からないんですよね。(昔の)地図と今現在の地図と2つ並べてみて推測してる状態ですんで。」
400年前の資料を紐解くジオラマ。内堀を含めた当時の模型は未だ作られておらず、これが初です。
しかし、なぜ大上さんは米子城のジオラマを?
米子映画事変 赤井孝美 実行委員長
「これはですね第11次米子映画事変というイベント、そのときに米子城のシンポジウムで使用する予定になってます。」
依頼したのは、ネギマンなどを生んだ米子市出身のクリエーター赤井孝美さん。
今週末の映画などの上映イベント「米子映画事変」の目玉企画として9月、制作を依頼しました。
造形作家 大上敦志さん
Q:1ヶ月ない段階でオーダーがあったときはどう思いました?
「まあ頭おかしいんじゃないかなって。とにかく13日中には完成させるつもりでいるんで12日中に残った建屋を全部作って1日かけて塗装ですね。」
イベントまであと数日。一方でこんな問題も…。
米子映画事変 赤井孝美 実行委員長
「クラウドファンディングを今してるんですけど今でだいだい70%弱くらい。これをご覧になったかた是非クラウドファンディングに協力していただけるとありがたいなと思います」
果たして、間に合うのか。
このジオラマは今週末米子コンベンションセンターで展示される予定です。