様々なものの価格が高騰する中、鳥取県民のソウルフード、いやソウルミルクともいうべきあの商品にも値上げの波が押し寄せています。


鳥取県琴浦町にある大山乳業農業協同組合。

キャスター 小崎純佳
「こちら、鳥取県民にはおなじみの白バラ牛乳の工場です。鳥取県内の酪農家から搾られた生乳の全てが、この工場に集まっているんだそうです。では私もいただきます。美味しいです」

鳥取県民にとっては、学校給食でもおなじみの「白バラ牛乳」。
長年、鳥取県民に愛され、ソウルフード、ならぬソウルミルクともいうべき存在です。

この「白バラ牛乳」にも値上げの波が…。

大山乳業農業協同組合 営業課 永島正男課長
「現在、酪農を取り巻く環境は、飼料や燃料、動力費用などの高騰を背景に、生乳生産は大変厳しい状況が続いています。さらに、原料資材や物流コストも高騰しており、乳価の値上げと合わせて大幅なコスト増が言えるかと思います」

飼料や燃料価格の高騰などを受け、牛乳や低脂肪牛乳、「白バラコーヒー」などの乳飲料を5~9%、ヨーグルトなどの発酵乳を7~10%、11月1日出荷分から値上げします。

値上げは2019年4月以来で、実に3年半ぶりです。

大山乳業農業協同組合 営業課 永島正男課長
「もう自助努力ではコストの吸収は限界にきております。消費者のみなさまには、値上げは大変心苦しいんですけども、鳥取県の酪農を守るためにも、引き続き牛乳を飲んでいただければありがたいです」

食欲の秋を直撃する価格高騰。
生産者の苦労も理解しつつ、工夫して対応していくしかなさそうです。