島根大学松江キャンパス(島根県松江市)では9日と10日、3年ぶりに対面での学園祭が開催されます。
しかし、リアルでの学園祭経験者はいまや4回生だけ。
実行委員会メンバーは学園祭未経験者ばかりで、手探りの奮闘が続いています。


5日、島根大学松江キャンパス。
授業の合間を縫って作業を行う学生の姿がありました。

大学祭実行委員会メンバー
「うれしいですね、去年はオンラインで誰とも顔を合わせることがなかったので」
「サークルも学園祭のために練習をいっぱいしてきていますから」


72回目を迎える伝統の大学祭「淞風祭」は、コロナの影響でここ2年はオンライン開催となっていました。
今年は3年ぶりのリアル開催を決定しましたが、1つ懸念が…

島根大学大学祭実行委員会 西中陽希 実行委員長
「私は2回生で大学祭経験はないです。実行委員会は1、2回生で構成されているので、手探りのところが多いです」

運営する実行委員会のメンバーは1、2回生が主体のため、大学祭の経験がありません。


この日、メンバーたちは会場設営のためのテントを、組み立てました。
最近はテント使う場面が一切なかったこともあり、様々な準備に1からのチェックが必要です。        

大学祭では、メインステージでの音楽イベントや屋台なども出店。
事前予約制で一般の人も来場します。

島根大学大学祭実行委員会 西中陽希 実行委員長
「一般入場の上限が1日1100人なので、入場口での対応も必要です」

試行錯誤の準備が続きますが、実行委員長の西中さんは、コロナで交流ができなかった学外の人にも島根大学の良さを知ってもらう機会にしたいと意気込んでいます。


島根大学大学祭実行委員会 西中陽希 実行委員長
「島根大学は楽しい場所ということを伝える場所がほとんどなかったので、今までできなかった3年間の分も伝えられるような大学祭にしたいと思います」

音楽サークルの学生たちも大学祭ライブは初めての経験です。


音楽サークルの学生
「初めてなので、楽しみと同時に緊張もすごいです」
「自分たちも楽しみたいし、聞いてくれる人も楽しめたら良いなと思います」

島根大学大学祭実行委員会 西中陽希 実行委員長
「1回生から3回生は対面の大学祭は一度も経験したことないので、全ての方の記憶に残るような大学祭にしていきたいと思っています」


学生たちが手探りで奮闘する「淞風祭」は、9日と10日の2日間、島根大学松江キャンパスで開催されます。