女の度重なる勧めに、副業に必要なアプリをダウンロードし、広告の注文が入るのを待つことにした男性のもとに、去年12月25日、ゲーム会社から注文が入りました。男性は、女に指示された通りの預貯金口座に広告費用として現金4万円を振り込みました。

振り込んだ金額がアプリ上で反映され、利益が出ていることを確認した男性は翌日、試しに1万5000円を出金してみると実際に口座に振り込まれたことから、このまま継続すれば儲かると思い、25日から30日までの間、合計10回にわたって都市銀行や地方銀行、ネット銀行など、都度指定された9つの口座に現金合計399万2000円を振り込みました。

使用していたアプリは、出ていない利益を出ているかのようにみせるもので、実際には存在しないものですが、実際にある会社を思わせるような表記の仕方をしていたということです。

鳥取県内の金融機関が、この取引について詐欺の可能性があるとして男性に連絡。その後、金融機関から警察にも連絡をし、警察が男性と接触をはかったことで事件が発覚しました。

警察は、ネットで知り合った面識のない人の儲け話を安易に信用せず、周囲に相談するなど自身でよく調べるようにと注意を呼びかけています。