島根県松江市から中国山地に分け入って行くJR木次線が、広島県目前で170メートルの標高差に挑むのが3段スイッチバックです。
アルファベットのZのような形で折り返し坂を登って行く見所ですが、赤字路線見直しに伴い存亡の危機を迎えています。
そんな中、ある男性が立ち上がりました。
3年前の9月。
JR木次線車内の長髪の男性。
3段スイッチバックの頂上に近付くと、興奮がクライマックスに。
江上英樹さん
「イリュージョンですよね。だって信じ難い所に現れるっていう。あの谷底から。スイッチバックしてグニューって回って、ここに出て来るなんて。さっき見上げてた橋が下にあるって、すごくないですか?」
駅に降り立った男性が手にしていたのは、通勤定期。
江上英樹さん
「ほかに(同じ定期券を)持っている人、いないんじゃないかと思うんですけどね」