13日に宮崎県で最大震度5弱の地震が発生し防災意識が一層高まる中、15日、鳥取県では南海トラフ地震に備えた合同訓練が行われました。
自衛隊や自治体などが参加し、被災地を支援する立場での大規模な訓練です。
訓練の想定は、前日の14日午前9時頃、和歌山県沖を震源とするマグニチュード8.0の地震が発生。徳島県内で最大震度6強を観測し多数の家屋が倒壊するなどの被害が発生したというものです。
鳥取県と徳島県は、協定に基づき災害が起きた際に相互支援する「カウンターパート」に位置付けられていて、15日は境港市の境夢みなとターミナル駐車場で、自衛隊のヘリコプターに支援物資に見立てた箱を積み込む訓練などが行われました。
小崎純佳
「支援物資を乗せたヘリが徳島県に向かう想定でいま離陸しました」
当初ヘリは実際に徳島県に向かう予定でしたが、天候の影響で予定を変更し、市内の航空自衛隊美保基地に向かいました。
また、衛星通信機器を使用して鳥取と徳島を結ぶ訓練も行われました。
鳥取県 平井伸治 知事
「私たちは徳島県とパートナーを組んでいますが、両方が被災することは無い特別な関係にあると思っています。きょうもそうですが、天候条件などで飛行ができないことも当然あります。そうした意味で臨機応変に対応できるような体制作り、我々の訓練の積み重ねが大切だと考えております。」
鳥取県は、徳島県と今後協議を重ね、さらなる関係構築に努めていきたいとしています。