お手柄高校生に感謝状を贈呈です。
8月に島根県松江市内で起きた暴行事件で、女性に馬乗りになって暴行を加えていた男を諭し、被害の拡大を防いだとして、松江北高校の生徒に警察から感謝状が贈られました。
21日午後、島根県松江市にある松江北高校の校長室。
松江警察署の鍜冶幸正署長から感謝状を受け取ったのは、松江北高校の2年生、中島陽都さん16歳です。

事件が起きたのは8月11日。
松江警察署によりますと、松江市にある店舗内で、男が女性客に馬乗りで暴行を加えているところを、中島さんの姉2人が目撃しました。
姉2人が、駐車場の車の中にいた中島さんを呼び、中島さんは現場に駆け付けると、男と被害女性の間に
割って入りました。
中島さんは男を逆なでしないよう丁寧な言葉で暴行をやめるように諭しました。
警察が来るまでの間、姉と協力し、犯人の逃走防止や、被害者の保護、そして、被害の拡大防止に努めたということです。

松江北高校2年 中島陽都さん
「戸惑った感じもありましたけど、しっかり動けて、被害をそれ以上大きくしないようにできて良かったと思います」
硬式野球部に所属し、ピッチャーでキャプテンだという中島さん。
責任感は緊迫の場面でも発揮されました。

松江北高校2年 中島陽都さん
「想像以上に緊迫した状態だったので、ただ事ではないと思って止めに入りました。今後も困っている方がいたらやっぱり助けたいなと思います」
松江警察署 鍜冶幸正署長
「勇気を奮って被害者の方を助けて頂き、大変感謝しています」
高校球児の勇敢な行動に、署長も感心しきりでした。