1年2カ月ぶりの新たなスタートです。
トスク丹比店が去年9月で閉店した鳥取県八頭町の跡地に、15日コンビニエンスストアのローソンがオープンしました。
地元スーパーと連携して野菜や肉、魚の生鮮食品も取り扱います。

地域の拠点として期待が高まります。

記者 日野彰紀
「一見普通のコンビニですが、普通と違うのはこちら、野菜や肉、魚など生鮮食品を売っていることです。」

15日オープンしたのはローソン八頭町丹比店、地元の八頭町長や平井知事も出席し、テープカットをしてオープンを祝いました。

この場所、去年9月までは…トスク丹比店、旧八東町で唯一のスーパーでした。
JA鳥取いなばの方針により閉店となった県東部のトスク9店のひとつで、去年9月末に閉店した後も地域の買物環境を維持しようとJAや八頭町が引継ぎ先を探しローソンの出店に結び付けました。

八頭町 吉田英人町長
「閉店から1年経過していますので、本当にこの地元の皆さんが待ちに待った施設ではないかと思っています。」

期待の表れでしょうか、10時半のオープンには多くの住民が集まり、店内はあっという間に満員状態に。
新しい店を住民の日常の買物の拠点とするには通常コンビニでは扱わない生鮮食品を売る必要がありました。
そこで協力することになったのがトスクの別の2店舗を引き継いだ地元スーパー、エスマート。肉や魚、野菜などの生鮮食品が普通より少し広めに作ったローソンの店頭に並びました。
だから、店の看板はローソンとエスマートのダブルネーム。

ローソン中四国カンパニー 高橋忠男プレジデント
「スーパーがなくなった後、コンビニであれば、またコンビニ+スーパーであれば、きっと地域の方々にも便利に使って頂ける商品を供給できると思っていますので、こういう新しい形を今後も増やしていきたいと考えています。」

何より喜んでいるのは地元住民、歩いていける距離の店で暮らしに必要なものが揃います。

買い物客
「カニとパンと卵と…」
「助かりますよ、これから生活していく上で随分違いますから、今までだったら遠くへ車で出ていくとかせんと買えない。」

鳥取県は八頭町とともに土地取得や店舗建設の費用を補助しました。

鳥取県 平井伸治 知事
「ちょっと思いついたときに買い物に行けるということは、暮らすうえで大切な大切なポイントになりますが、こういうことを地元の方の協力の輪の中でできあがったことは全国に誇るべきことだと思っています。」

近くで買物ができなくなるピンチを
救えたのは、多くの人に協力の輪が広がったからでした。
新しいタイプの店が地域の人の笑顔があふれる拠点となることが期待されています。