水の都が濃い霧に包まれ、幻想的な風景が広がりました。
12日未明から島根県松江市では放射冷却の影響で霧が発生し、街全体が濃い霧に包まれました。
宍道湖に浮かぶシジミ漁船がかすみ、水墨画のような風景が現れました。
気象台によりますと、12日朝の松江市は地表の熱が奪われる放射冷却に伴って発生する「放射霧」の影響で、一時視界が74メートルほどになる濃い霧に包まれました。
観光客
「きのうおとといは朝も霧がかかっていなかったので、ちょっとびっくりしました、外に出た時。」
そして、こちらは視聴者の方から寄せられた映像です。松江市大海崎町で撮影され、遠くに見える大山が雲海に浮かんでいるように見えました。
松江の秋の風物詩としても知られる放射霧ですが、広い範囲での観測は今シーズン初だということです。
12日朝の島根県の最低気温は松江で9.1℃、奥出雲町横田で4.0℃、鳥取県では米子で8.1℃、日南町茶屋で2.1℃とこの時期らしい冷え込みとなった一方で、日中は各地で20℃を超えるなど、寒暖差の激しい1日となりました。