江津市と浜田市にまたがるしまね海洋館アクアスで、いま一風変わった展示が行われています。テーマは「毒」、ポイズンです。
「毒~POISON~」と題された特別展は、有毒生物の毒の秘密に迫るもので、20種類の生き物が紹介されています。
長いヒレが美しい「ハナミノカサゴ」。実は華麗な見た目と裏腹に、ヒレの先端には身を守るための毒があるといいます。
黒地に白い水玉模様がおしゃれなエイ「ポルカドット・スティングレイ」は尾ビレの先に毒を持っていて、刺されると激しい痛みがあるほか、ひどい場合は呼吸困難や痙攣を起こすこともあるといいます。
磯などでよく見かけるイソギンチャクにも、実は触手に毒があります。映画でもおなじみの魚「クマノミ」は、そんなイソギンチャクと一緒に暮らすことで自分の身を守っています。クマノミ自身は体の外側に粘膜があるため、イソギンチャクの毒は効かないんだそうです。
しまね海洋館アクアス 魚類展示課 鬼塚寿子さん
「水の中に暮らす毒を持った生き物を集めています。身近な生き物からちょっと珍しい生き物まで色々いますので、ぜひご覧になっていただければと思います。」
この展示はしまね海洋館アクアスで9月23日まで行われています。