サッカーJFL・FC神楽しまねは、28日のアウェー戦に勝利。4連勝とチームは絶好調です。
しかし一方で、チームの運営会社は窮地に立たされています。
28日、アウェーで三重と対戦したFC神楽しまね。
後半、髙畑が先制点を奪い、そのまま1対0で勝利し4連勝を飾りました。
チーム名を変更し挑んだJFL4年目。
リーグ序盤は黒星が先行し、なかなか勝ちきれない試合が続きました。
しかし、後半戦は調子を上げ、一時の最下位を脱し11位まで順位を上げています。
一方で…。
チームの運営会社は窮地に立たされています。
松江シティFC株式会社 宮瀧譲治社長
「8月分について25日が給料日だが、7月分も100パーセント支払いが出来ていない現状」
経営難による給料の未払いが発生しているというのです。
宮瀧社長によると、2017年の会社設立当初から債務超過を繰り返す経営状況の中、新型コロナの影響による試合数の減少と入場者数の減少が追い打ちをかけました。
そして、今シーズンついに、所属する選手、スタッフ、社員約50人の給料の遅配、未払いが発生しました。
松江シティFC株式会社 宮瀧譲治社長
「1日でも早く(選手らが)安心して思い切ってできる状況に戻したいと。なんとか助けていただきたい」
こうした中、運営会社は「緊急支援」として寄付を呼びかることを決め、目標金額は長期的な運営資金も確保したいと、5000万円に設定しました。
リーグ途中での緊急事態に、監督や選手たちは…。
FC神楽しまね 実信憲明監督
「僕自身もこういう経験というのはなかなかないが、不安がないと言えばうそになるし、選手も少なからず不安を持ちながらやってくれている」
”不安がないと言えばうそになる”
しかし、選手たちは運営会社を信じ、日々トレーニングに励んでいます。
FC神楽しまね 実信憲明監督
「会社の方には頑張っていただく。盛り上げながらマネジメントしてゲームを迎えるようやっていきたい」
Jリーグを目指す「FC神楽しまね」。
チームにとっても運営会社にとっても、まだまだ試練が続きます。