平和への祈りが続きます。79回目のヒロシマ原爆の日の6日、鳥取県内の死没者を追悼する式典が、鳥取市で開かれました。
鳥取県原爆死没者追悼・平和祈念式典は、鳥取県原爆被害者の会が、毎年この日に開いています。
原爆で命を落とした人たちに黙とうを捧げた後、2023年度に亡くなった県内の被爆者16人の名前が、新たに死没者名簿に加えられ奉納されました。
人類が初めて経験した核兵器の惨禍から79年。
県内の原爆による死没者は、1268人となりました。
被害者の会の会員は63人に減り、平均年齢は88歳に達しましたが、平和への願いは、若い世代へも引き継がれています。
鳥取県原爆被害者の会 石川行弘事務局長「今後、世界に向けてどういうことを残していかなきゃいけないか、そういったところを日本被団協などの考えもありますし、我々自身の考えもありますので、そういうことを活かして伝えていくと。」
世界では今も戦火が絶えませんが、被害者の会は、きれいごとではない核兵器廃絶を訴え続け、平和とやすらぎの日を迎えられることを誓う平和宣言をして、式典を締めくくりました。