医療機関の負担軽減などのため国が配布している抗原検査キット。
インターネットでの販売も解禁されますが、その注意点とは?
国が配布している抗原検査キットについて、鳥取県では、割り当てられた14万回分を、県内の希望した医療機関に配布しています。
おおの小児科内科医院 大野光洋院長
「きのう500(箱)ぐらい届きました。一時期キットが手に入りにくい時期がありまして、希望する量が入ってきませんでしたので、非常にそういう部分ではありがたいかなと思います」
鳥取県では、陽性と判断された人に 同居家族分の検査キットを渡す方式を導入。
米子市の「おおの小児科内科医院」では、すでに10箱を配布したということです。
おおの小児科内科医院 大野光洋院長
「自宅で検査をして来ていただくというのは家族にとっても病院にとってもお互いにスムーズに診療ができますので、メリットがあるかと思います」
一方で、この抗原検査キットを巡って、17日、国はインターネットでの販売を解禁することを決めました。
ただ抗原検査キットには、「医療用」と「研究用」の2種類が存在します。
2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
鳥取県新型コロナウイルス感染症対策推進課 加賀田大輔さん
「研究用については正確な結果が出るか公的機関の確認を受けているものではないので。体外診断用医薬品は厚生労働省が性能を確認して承認しているものですのでそちらの方をお使いいただきたい」
「医療用」は厚生労働省が承認したものですが、「研究用」は承認を受けていません。現在「医療用」は、薬局で購入が可能ですが、研究用は特に規制がなく、すでにネット上に出回っています。
また、自分で検査を行う場合の注意点とは?
鳥取県新型コロナウイルス感染症対策推進課 加賀田大輔さん
「適切な方法で検体を採取する、そして検査の手順に沿って正確に検査をするということが重要です。検体が適切にとれていない場合や、非常に感染の初期で体の中のウイルスが少ない場合、陰性という結果が得られる場合もありますので」
抗原検査キットでの検査結果は陰性の証明にはなりませんが、県では、感染対策の一環として活用してほしいとしています。