能登半島地震の教訓が生かされることになりそうです。
島根県松江市の島根原子力発電所で重大な事故が発生した場合に備えて毎年行われている訓練で、今年度は、家屋が倒壊し屋内退避できない事態などを想定した訓練が検討されていることが分かりました。
16日松江市で開かれた今年度最初の会議には、山陰両県と関係する6つの市や自衛隊、中国電力などが参加し、今年11月と来年2月に行われる防災訓練の素案が報告されました。
島根県原子力防災対策室 神村好信 室長
「能登半島地震というのが大きな契機となりまして、島根県としては初めての試みになる」
島根県では今回初めて、原発に近い宍道断層での地震を想定した訓練と合同で実施し、複合災害時の初動対応向上を図ります。
また、能登半島地震の教訓を踏まえて自宅が倒壊して屋内退避できなくなった場合に備え、近くの退避施設に移る訓練を鳥取県が計画し、島根県も検討しています。
さらに大雨で県道が崩落した出雲市の日御碕地区のように非常時に避難路が機能しない可能性が示されましたが、県境をまたぐ広域避難訓練を行うかは10月ごろに開く次回の会議までに判断するということです。