寒さが残る一方で近づく春の足音、旅立ちの春です。
1日、山陰両県の多くの高校で卒業式が行われました。
コロナ禍明け、初の卒業式ですが、鳥取県米子市での卒業式を取材すると、こんな変化もありました。
米子東高校で行われた卒業式。
コロナ5類移行後、初の卒業式とあって、今年は在校生の代表も出席するなど、ほぼコロナ禍前の形で行われました。
今年度の卒業生は、全日制278人、定時制13人の、あわせて291人。
コロナ真っ只中の2021年に入学し、行事や部活動が制限されるなど、思うような高校生活を送れなかった生徒たちです。
そんな卒業生へ、田辺洋範校長は、「自分の可能性を信じて夢に向かって努力してほしい」と、エールを送りました。
卒業生代表 答辞 岡部真凛さん
「3年間で築いてきた米東120期の絆を胸に私たちは新たな世界に飛び出します」
詰めかけた保護者らは、感慨深い表情で子どもたちの旅立ちを見守っていました。
卒業生
「充実した3年間でした。楽しかったです」
「勉強だけじゃなくて人との繋がりも学べたので(人生に)活かしていきたい」
「涙がいっぱい出ました」
「寂しい思いもあるんですけど、これから新生活がんばって行こうかなと思います」
米子東高校によりますと、全日制の卒業生の数は、1980年代後半に約420人だったのが、昨年度は約320人に減少、今年度はさらに1クラス分、約40人減ったということです。