東京電力 柏崎刈羽原発が薬物検査で陽性反応が出た社員を誤って防護区域内に入れていた問題で、稲垣武之 所長は「教育に弱みがあった」と述べました。

この問題は先月2日、原発で行っている抜き打ちの薬物検査で陽性反応が出た社員がいたものの、見張り人が「陰性」と見間違え、核燃料を扱う「防護区域」への立ち入りを許可していたものです。

別の見張り人が「陽性」の結果に気づき、警察で再検査をしたところ「陰性」だったということですが、東電は、マニュアルで定めている医療機関での検査を受けさせていませんでした。

この問題について、24日の定例会見で柏崎刈羽原発の稲垣武之 所長は「教育に弱みがあった」とした上で…
【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「判定結果を見誤った、誤って見た、典型的なヒューマンエラー。我々の仕事のやり方、教育訓練の在り方も含めて改善しなければいけないと考えている」

原子力規制委員会は、「東電のチェック態勢に問題があった」と指摘。東電は見張り人への再教育を行ったとしています。

一方、テロ対策の不備が相次いだことを受けて規制委が行っている追加の検査について、東電は指摘されていた4つの課題全てで「対応が完了した」と規制委に報告しました。

【柏崎刈羽原 発稲垣武之 所長】「(発電所の「目指す姿」は)着実に進捗はしているとは思っている。ただ、独りよがりにはなってはいけない。原子力規制庁の検査はまだ続いているので、これに対してしっかり対応させていただくことに尽きる」

規制委は、東電に事業者としての適格性があるかについても再確認していて、この結果をふまえて事実上の「運転禁止命令」を解除するかどうか判断するということです。